3Dプリンタの精度向上（Y軸ブッシュのベアリング化）

　3Ｄプリンタでギアを印刷したところ、形が歪んでうまく噛み合わないものができてしまいました。送り速度を下げたり積層ピッチを変えてみても変化なし。機械的な問題がありそうです。

　前々からＹ軸の動きが渋く、精度に悪影響が出ていると思っていたため、思い切っていじってみることにしました。なんとなくの思いつきで、ブッシュをベアリングに交換してみました。

　結果から言うと、精度は向上しませんでした…。しかし、もったいないので作業記録として残しておきます。

歪んだギア

　Y軸のモータ側のブッシュをベアリングに交換します。シャフト径が6mmなので内径6mm、外径12mmのフランジ付きミニチュアベアリングを購入。
　次にブッシュを外すわけですが、強力に圧入されておりペンチで引っ張ってもハンマーで叩いても外れません。そこで次の道具を用意。

M5ボルト、ワッシャ、内径20mm程度の円筒(配管部品を使用)、レンチ

　ボルト、ワッシャ、配管部品でブッシュを挟み込み、ボルトを締めて抜き取ります。ギアプーラーの逆バージョン？みたいな感じです。（これを思いつくまで時間かかった...）

挟み込んだ様子

挟み込んだ様子

抜き取ったブッシュ

　ブッシュの取付穴の径が12mmより小さいため竹の子ドリルで広げ、ベアリングをセット。ちょっとガタがありますが、気にしない。また、シャフトも入りが悪かったため紙ヤスリで磨いて何とか入れました。

取付けたベアリング

　交換後、Ｙ軸のベルトを張り直して手で動かしてみると…
あんまり変わってない…頑張ったのに…変化なし…だと…

　念のためギアを印刷してみるも、歪んだまま。

ということで、原因は別にあるようです。